遠江山中
遠江山中(とおうみさんちゅう)
静岡県西部
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遠江国(静岡県)の山中で、巨大な材木が対角線に配され、支える柱の三角の間から
富士を望む、という北斎ならではの構図です。
材木の上に乗って懸命に鋸を挽く男、あるいは材木の下から背をそらせ、
大鋸を挽く男。
その下では、鋸の目立てをする男。その男に子供を背負った女が弁当を届けに
来ました。
そんな風景の中で、膝小僧を抱えた子供が見守っているたき火から黒煙が舞い上がって
いきました。
まるで龍が富士を巻き付け襲い掛かっているようです。
空は、雲一つない青空です。
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