凱風快晴
凱風快晴(がいふうかいせい)
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凱風とは、南風のことです。
初夏のころ、そよ風が吹いているようです。雄大な富士の山容とたなびくイワシ雲は、
気高く臨場感たっぷりです。
夏から秋にかけての晴れた日の早朝、富士が赤く染まる一瞬があることを、
江戸時代の日記はびっくりしたように記録しています。
北斎は、その瞬間に感動し、描いたものでしょう。それは力強く一日の始まりを
告げるかのようです。
藍色のぼかし摺で、青い空を背景に赤々と燃焼しているかのように染められた
富士の山頂には雪が残り、立体感を表しています。通称「赤富士」といわれます。
京都 歴史を肴に旅する
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今後も毎月2~3の神社仏閣の
「京都 歴史を肴に旅する」を
お届けしてまいります。